第9回 新投資スタイルのススメ 個別株CFD

こんにちは。FXOnline Japanの水野浩一郎です。
まずは最新の取引銘柄ランキングの紹介から始めましょう。FXOnlineでの11月のランキングです。引き続きウォール街株価指数と日本225種株価指数が人気を分け合っていますが、3位にスポット金が入っているのが目立ちますね。秋以降、金価格の上昇が報じられることが多く、注目を集めたためでしょう。
| 1 | ウォール街株価指数(ミニ) |
|---|---|
| 2 | 日本225種株価指数 |
| 3 | スポット金(ミニ) |
| 4 | 日本225種株価指数(ミニ) |
| 5 | ウォール街株価指数 |
| 6 | スポット金 |
| 7 | ウォール街株価指数(円建て) |
| 8 | 香港HS株価指数(円建て) |
| 9 | ドイツ30種株価指数(ミニ) |
| 10 | 香港HS株価指数(ミニ) |
FXOnlineのウェブサイトではランキングは10位までしか出していません。それ以降にどのような銘柄があるか、ちょっと深掘りしてみましょう。
| 11 | NY WTI原油先物(ミニ) |
|---|---|
| 12 | 個別株(東京証券取引所) |
| 13 | 米国SPX株価指数 |
| 14 | スポット金(円建て) |
| 15 | NY金先物 |
| 16 | 英国FTSE100種株価指数(ミニ) |
| 17 | NY金先物(ミニ) |
| 18 | オーストラリア200種株価指数(ミニ) |
| 19 | 日本国債先物(ミニ) |
| 20 | NY WTI原油先物(円建て) |
意外にもオーストラリアの株価指数や日本国債先物などがランクインしてきました。さて12位には個別株式(東京証券取引所)が登場してきました。これは個別の株式をCFDで取引するものになります。今回は個別株CFDについて紹介していきたいと思います。
最近CFDの取り扱い会社も増えてきましたが、個別の株式を取り扱っているのはまだまだ少数です。FXOnlineは6,000銘柄超の個別株式が取引可能となっており、日本で最大となっています。まずはその価格の表示についてみてきましょう。
FXOnlineの個別株式CFDの取引価格は原市場で取引されているものと全く同一になります。例えばトヨタの株式が東証で3750-60で取引されていれば、弊社のトヨタのCFD価格は売値が3,750円、買値が3,760円となります。取引所の価格そのままで取引できる代わりに現物の株式取引と同様に外付けの手数料がかかることになります。弊社では取引代金の0.105%(消費税込み)がかかります。ただし、最低手数料は1,050円(消費税込み)となっていますので、ご注意ください。
CFDの特徴の一つであるレバレッジ。当然ながら個別株CFDにおいてもレバレッジを効かせた効率的な投資が可能となっています。弊社では銘柄によって証拠金率、すなわちレバレッジが異なるのですが、流動性の高い銘柄の場合ですとレバレッジ20倍を提供しています。(銘柄によっては保有株数が増えると証拠金率が高くなる=レバレッジが低くなるという仕組みがあります:変動証拠金制と呼びます。)一般的に信用取引は約3倍のレバレッジがかけられるのに対して、流動性の高い銘柄については一般的にレバレッジが高く取引することができます。残念ながら、金融庁はCFDに対しても規制をかける予定となっており、個別株式CFDは最大5倍となる模様です(本稿執筆時点)。とはいっても現時点では約定代金が100万円だとすると5万円の証拠金で取引できる銘柄もあるということです。
またCFDの一般的な特徴の一つ、売りから取引が開始できるというものがありますが、これも個別株式CFDにも適用されます。残念ながらすべての銘柄で売り建てができるという訳にはいかないのですが、大半の銘柄は売りから取引を開始し、下落相場も収益チャンスとすることが可能です。売りができなくなっている銘柄については弊社ウェブサイトで毎日確認できるようになっています。個人的な考えになりますが、外国為替市場に比べて株式市場は一方方向への値動きが連続しやすいイメージがあります。基本的に株価はその企業の業績が大きな変動要因になっていますので、参加者が一方方向のセンチメントに流れやすいということでしょうか。また外国為替に比べて、加熱しやすいイメージがあります。みんなが買ってるから買いについていくみたいな。買いからだけではなく、売りからも収益を狙うことができますので、相場の盛り上がりと期待の剥落による下落を両方取って行けるかもしれません。
さて現物株で日中に細かく何度も売買するデイトレ、スキャルピングを行っている方もいると思います。CFDでも個別株式をデイトレーディングすることがもちろん可能です。さらにCFDの優位性は受け渡しにあります。現物株式の場合、差金決済ができませんので、売買した約定代金は株式とともに3営業日後に決済されることになります。すなわち、同じ銘柄を何度も取引することができません。一方CFDは基本的に手仕舞った日に損益を証拠金で決済するだけで完結します。極端な話、同じ銘柄を何十回転もすることができるということになります。もちろん手数料のことを忘れてはいけませんが。
一方で個別株式のCFDにはファンディングコストという金利負担があるのは株価指数CFDと同様です。ここ何年にもわたって、日本の金利が低いため、個別株式CFDのポジションを日をまたいで持ち越した場合は、売り買いともに金利負担が発生します。ざっくりと計算すると100万円の投資をしていた場合、一日当たりのファンディングコストは買いで58円、売りで52円ずつ証拠金から減っていくことになります。ということは長期での投資は金利負担が大きすぎるイメージなりますでしょうか。
また株式投資の楽しみの一つである配当金と株主優待はどうでしょう。配当金についてはCFDの場合でも「配当金相当額」として買いポジションは配当金額の90%の受け取り、売りポジションは100%の支払いとなります。残念ながら株主優待は株主名簿に載っている人が受け取れるものですので、CFDで個別株式を買い建てていても受け取ることができません。
今回は個別株式をCFDで取引するときの特長について述べてみました。最後に現物株投資との違いを表にまとめてみます。
| 現物株 | 信用取引 | 個別株式CFD | |
|---|---|---|---|
| 手数料 | あり | あり | あり |
| 売り建て | × | ○ | ○ |
| レバレッジ | 1倍 | 約3倍 | 最大約20倍 |
| 持ち越し費用 | なし | あり | あり |
| 配当金 | あり | あり | あり |
| 株主優待 | あり | なし | なし |
| 回転売買 | × | × | ○ |
次回は個別株式CFDを実際に取引する戦略などを紹介していきたいと思います。
雑誌「FX攻略.com」 3月号掲載




金融商品取引苦情