第7回 スプレッドの実際

取引スプレッド
こんにちは。FXOnline Japanの水野浩一郎です。今回は投資家の皆さんが気になるでしょうスプレッドについて実際のところどうなのかをFXOnlineの例で説明したいと思います。
現在、日本でCFDを提供している会社は株価指数については全て手数料無料になっています。(株価指数先物CFDについては「限月CFD」という名称で、いわゆるDMAの外付け手数料を採用している業者が複数あります。)CFDのポジションを日をまたいで持ち越したファンディングコスト(オーバーナイト金利)と配当金調整額を除くと、投資家サイドから見た取引のコストは売値と買値の差であるスプレッドとなります。考え方はくり返しになりますが、FX(外国為替証拠金取引)と同じです。
FXOnlineで提供している株価指数の契約詳細情報をみると、日経平均に連動する日本225種株価指数の銘柄情報は以下のように記載されています。
| 株価指数名 | 1ポイントあたりの 損益額 (1ロットあたり) |
取引 スプレッド |
ギャランティー ストップ 保証料 |
維持証拠金額 (1ロットあたり) |
取引時間 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本225 | 500円 | 8(30) | 10 | 75,000円 | 24時間 |
取引スプレッドには「8(30)」と表記されています。これはスプレッドが8もしくは30となることを示しています。8~30の間で変動するというわけではありません。10,000ポイントくらいの日本225種株価指数CFDが8で取引できるのか、30で取引できるのかではだいぶ印象が違いますよね。FXの場合ですと、重要な経済指標の発表前後、急にマーケットが大きく動き出した時、月曜日の朝やクリスマスシーズンなど流動性が低くなっている時などにスプレッドが拡大するのを皆さんもご存じだと思います。
一方、弊社の提供する株価指数CFDは原則として厳密に時間帯によってスプレッドを変更しているだけです。その時間帯とは具体的にどうなっているのでしょうか。下の図にスプレッドの変動する時間を示してみます。
CFDの緑の部分がスプレッドが8で提供される時間、赤い部分がスプレッドが30に拡大してしまう時間帯となります。(ちなみにアメリカ冬時間におけるスプレッド状況です。)参考までに大阪証券取引所で取引されている日経平均先物の時間帯を下につけてみました。いかがでしょう?1日のうち5時間強だけスプレッドが拡大することがお分かりいただけたと思います。この5時間強を長いと思うか、短いと思うかは人それぞれだと思います。
FXOnlineの日本225種株価指数CFDのスプレッドが30に拡大する時間帯を表にまとめました。日本時間での表記になっています。ちなみに弊社では日本225種株価指数先物CFDについても同じ時間帯でスプレッドが拡大することになります。標準スプレッドは15ですが、下記の時間帯において30に拡大します。
| 米国冬時間 | 米国夏時間 |
|---|---|
| 06:15-08:45 | 05:15-08:45 |
| 15:25-17:30 | 15:25-16:30 |
今まで説明してきたのはFXOnlineの例となります。CFD業者ごとにスプレッド拡大の方法や時間帯などは異なってくるはずですので、詳しくは問い合わせてみてください。
CFDの良い点
話は変わりますが、図1の下段の大証の日経平均先物と比べると24時間取引ができるという優位性がみて取れると思います。(その代わり寝不足にならないようにしてくださいね。)現在ではいくつかの証券会社がシンガポール取引所(SGX)やシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の日経平均先物の取引環境を提供していますが、まだまだ一般的にはなっていないのが実情です。
図2はある日の日本225種株価指数の値動きを示しています。この日は大証での日経平均mini先物の後場取引は10,255円で終了しました。16時半から20時までのイブニングセッションは10,275円で寄り付き、10,320円で引けました。この間、ヨーロッパの株式市場は堅調に推移していたため、大証での先物もしっかりということになります。当然ながら弊社で提供している日本225種株価指数CFDもほぼ同様の値動きをすることになります。大証での取引が終了した20時以降もこの日はヨーロッパに引き続いて、アメリカの株式市場も底堅く推移しました。日本225のCFDは細かい上下動をしながらじりじり上昇し、翌日の午前9時前には10,350円前後での取引となりました。ちなみにその日の日経平均mini先物の寄り付きは10,350円でした。つまりイブニングセッションの終値と20円の乖離(窓あけ)があったことになります。一方、CFDは24時間取引できるため、価格は連続的に変化します。価格が連続的に変化する、すなわち窓あけが起きにくいメリットは逆指値(ストップ)注文がスリッページしにくいことにあります。この例として取り上げた日は特に変動が大きいとは言えない極めて普通の日でしたが、大証のイブニングセッションと翌朝には20円の乖離が発生しました。欧米株式市場が大きく動いた日はこれ以上に日経平均先物価格は窓あけが生じることになります。これによる逆指値のスリッページリスクを減らすことができるという点でCFDはお勧めです。
今回はスプレッドの変動、24時間取引のメリットを見てみました。次回は海外の銘柄を取引する際の為替リスクについて考えていきたいと思います。
雑誌「FX攻略.com」 1月号掲載




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