水野浩一郎 新投資スタイルのススメ 第6回 | CFD

第6回 CFDと上場先物、ETFとの違い

水野浩一郎

こんにちは。FXOnline Japanの水野浩一郎です。前回はCFDの中で一番人気の高い株価指数と株価指数先物の価格の仕組みや配当、金利の調整についてまとめました。今回はその人気の高い株価指数、株価指数先物に投資する今までの投資手法とCFDの違いを取り上げていきたいと思います。

<上場物株価指数先物との比較>

株価指数に取引すると言って、皆さんがまず思い浮かべるのが株価指数先物だと思います。日経平均先物は大阪証券取引所に上場され、オンライン証券でも取引できるので、取引をされていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。また日経ミニが比較的少額からの投資を可能にしたので、人気が高いですよね。

大阪証券取引所では9時から11時までの前場、0時半から15時10分までの後場、16時半から20時までのイブニングセッションの時間帯に取引が可能となっています。SPANという方法で計算された証拠金を差し入れることによって、レバレッジをかけた取引が可能となっていて、売り買いの差額を決済するという差金決済取引です。こうして特徴をみると、結構CFDの特長と似ていますよね。

CFDとの大きな違いは以下の通りとなります。

  1. CFDでは株価指数CFDと株価指数先物CFDが存在する
  2. CFDでは24時間取引ができる
  3. CFDのほうがレバレッジが高いことが多い
  4. CFDは手数料が無料

1番目の特徴、前回も説明させていただいた通りCFDには株価指数CFDと株価指数先物CFDがあります。2つの価格の違いは金利と配当によって説明されます。ちなみに株価指数先物CFDの取引期限は原資産と同じ日に設定されます。すなわち日本225種株価指数先物CFDは大阪証券取引所で取引されている日経平均先物と同じ3ヶ月ごとの第二金曜日に清算されることになります。

2番目の特徴は取引時間です。たとえば日経平均先物は大阪証券取引所のほかにシンガポール取引所(SGX)とシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で取引されています。SGXとCMEを合わせると日経平均先物はほぼ24時間取引が可能なのですが、問題はその取引が可能な証券会社があまりないということです。CFDであれば、CFD提供会社がSGXやCMEの価格を参照して、24時間の取引が可能です。もし米国市場で株価が大きく下落した場合、当然日本の株価も影響は避けられません。大阪証券取引所での日経平均先物は前日の終値から大きく窓を開けて寄り付くことになるでしょう。逆指値(ストップ)注文でリスクを軽減させようとしても、そもそも窓があいてしまったら効果はほとんど期待できません。その点CFDでは夜間でも取引が可能で、米国株式市場の下落をリアルタイムで価格に跳ね返ってくることになります。逆指値注文を入れておけば、大きくスリッページを起こすリスクは大証のみの場合に比べて低減できます。

余談ですが、先日、日本株だけしか取引していない投資家の方の意見を聴く機会がありました。ちょっと聞こえてきたのが、「24時間取引できると夜中も眠れなくなっちゃう」といったご意見。たしかに24時間取引が可能であると神経をすり減らしてしまう可能性があります。ただ先程の例でみた通り、ストップ注文をつけてリスク管理することを考えた場合では24時間取引できることによるメリットがご理解いただけると思います。大証での日経平均先物もイブニングセッションの導入により、取引時間が延び、市場にずっと貼りつくのは厳しくなってきました。リスク管理は市場に張り付くことではなく、うまく損切りするという方向で考えるべきだと思います。

3番目の違いはレバレッジです。株価指数CFD、株価指数先物CFDに必要な証拠金額はCFD提供会社によって異なりますが、FXOnline Japanの場合、100倍相当のミニ日本225種株価指数で15,000円となっています。(先物CFDも同額です。)9月16日現在、日経平均は約10,300円ですので、約69倍のレバレッジがかけられることになります。大証での日経平均先物は日によって変わりますが、10-20倍前後のレバレッジとなりますので、より少ない証拠金でほぼ同じ経済効果の取引を行うことができるということです。つまり、よりハイリスク・ハイリターンの取引になります。これは長所にも短所にもなりうる違いですね。よりリスク管理が重要ということが言えます。

最後は手数料について。大証の先物は上場物ですので、取引の都度手数料が発生します。一方CFDではほぼすべてのCFD提供会社において手数料無料となっています。その代わり、売値と買値の差であるスプレッドが取引のコストということになります。

また株価指数に連動する投資手段として、東京証券取引所や大阪証券取引所に上場しているETF(上場投資信託)があります。ETFは厳密には株式とは違うのですが、取引所に上場しているのでほぼ同じ感覚で取引できます。

例えば東証に上場しているETFの場合だと、取引時間は午前9時から11時半までの前場と午後0時半から3時までの後場の時間帯となります。また信用取引が可能であれば、売りからの取引もできます。個別の株式と同様に外付けの手数料が発生するのはコストとして考えておく必要があります。

ではETFを通じて株価指数に取引するのとCFDを取引するのはどのような違いがあるのでしょうか。

  1. CFDでは株価指数CFDと株価指数先物CFDが存在する、さらにETFを参照資産とするCFDも存在する
  2. CFDでは24時間取引ができる
  3. CFDのほうがレバレッジが高い
  4. CFDは手数料が無料

第一の違いは現物と先物を参照資産とするCFDが存在するということ。ちなみにETFを参照資産とするCFDも取引ができます。FXOnline Japanではニューヨークやロンドンに上場しているETFを100銘柄以上取引することもできます。2番目はやはり取引時間の違いです。24時間取引が可能となっていますので、サラリーマンの方が仕事の合間を縫って取引をするという必要がなくなります。さらにレバレッジは信用取引の約3倍よりもはるかに高い設定となっています。いい悪いの議論はありますが、より少額の資金で取引がスタートできるのは事実です。最後にETFでは取引ごとに支払わなくてはならない手数料の存在。CFDでは手数料が無料となっていて、スプレッドがその取引コストということになります。

まとめとして、以下の表に株価指数CFD、株価指数先物CFD、上場物株価指数先物、ETFのそれぞれの違いをまとめてみました。

  株価指数CFD 株価指数先物CFD 株価指数先物 ETF(信用取引)
銘柄 日本225種株価指数 日本225種株価指数先物 日経平均先物 日経225連動型上場投資信託(1321)
取引時間 24時間 24時間 9:00~11:00
12:30~15:10
16:30~20:00
9:00~11:00
12:30~15:10
レバレッジ 約69倍 約69倍 約10-20倍 約3倍
手数料 なし なし あり あり
取引期限 なし あり あり なし

次回はCFDで取引可能な銘柄やスプレッドの情報について掘り下げていきたいと思います。

雑誌「FX攻略.com」 12月号掲載