第2回 バイナリーオプションの値動き、取引時間

バイナリーオプションは終値を予想して投資する商品
こんにちは。FXOnline Japanの水野浩一郎です。私の想像を上回るペースでバイナリーオプション(BO)の取引が盛り上がっています。驚いたのはインドやイタリアの株価指数など、あまり日本の投資家にはなじみがないと思われるバイナリーオプションも取引されていること。皆さん、さすがですねぇ。
ではバイナリーオプション(BO)の第二回目の講義を始めたいと思います。前回はバイナリーオプションの取引の仕組みについて説明しました。簡単におさらいすると、バイナリーオプションは日経平均などの終値を予想して投資する商品。たとえば「日本225種株価指数(当日)8950以上に上昇」というバイナリーオプションは、日経平均の終値が8950円以上となれば100で清算され、未満となれば0で清算されることになります。もし自分が8950円以上となると思えば、バイナリーオプションの買い、ならないと思えば売りの取引をすることになります。取引を開始した時点で、最大利益額と最大損失額があらかじめ確定しているという分かりやすさが特徴です。
バイナリーオプションの価格表示のしかた
バイナリーオプションの価格がどのように表示されるかを次に見ていきましょう。様々な価格をキーにしたバイナリーオプションを確認することができます。この価格のことをストライク・プライスと言います。ストライク・プライスの違いによって、現在のバイナリーオプションの価格が異なっていることが分かります。ストライク・プライスが高いものほど、バイナリーオプションの価格は低くなっています。ここで一番分かりやすい考え方をご紹介しましょう。バイナリーオプションの価格は「%」と読み替えることができ、そのバイナリーオプションのストライク・プライスの条件が満たされる可能性を示している、ということです。
前日比の欄には参照資産である日本225種株価指数のCFDの現在の価格が表示されています。現在の価格は9353円。たとえば「9000円以上に上昇」というバイナリーオプションは98.0/100.0で取引されています。これは日経平均が350円以上下落しない限り、100で清算されますので、上限に張り付いていることになります。(100.0で買う取引をすることはできますが、利益0で損失が出るリスクがあります。ローリスクノーリターンの取引になりますので、やらないようにしてください。)今の価格に近い「9350円以上に上昇」というバイナリーは45.6/52.5という価格になっています。9350円以上に上昇する確率は約50%ということになります。
(実際のバイナリーオプションの清算は日本225株価指数CFDの価格ではなく、日経平均株価指数で行われますので、ご注意ください。)
バイナリーオプションで押さえるべきポイント
またバイナリーオプションで押さえておかなくてはならないポイントがもう一つあります。取引終了が迫ってきた時の値動きです。残りわずかになった場合に、バイナリーオプションの価格がどのように動くのかをあらかじめ把握しておけば、あわてることもない(はず)。実際の例をもとに見てみましょう。
取引終了直前に、バイナリーオプションの条件と参照資産の実際の価格が大きくかけ離れている場合(専門用語ではディープ・イン・ザ・マネー、ディープ・アウト・オブ・ザ・マネーといいます)、残り数分ではその状況がとても変わるとは思えません。この場合、バイナリーオプションの価格は0または100に張り付いて、ほとんど変わることはありません。問題はバイナリーの条件が実際の価格に近いまま取引終了を迎えそうになっている場合です。最後の最後まで結果がどちらに転ぶか分かりません。
たとえば「9300円以上に上昇」というバイナリーに対して、残り5分で日経平均が9305円だったとします。このときバイナリーの価格は58/66くらいで取引されることになるでしょう。もし1分後に日経平均が9295円まで下がった場合はどうなるでしょう?バイナリーの価格も大きく下落し、40/48くらいまで下がるはずです。さらに日経平均は9289円まで下落しました。バイナリーも27/34まで下落してしまいます。このように取引終了直前のバイナリーオプションの価格が非常に大きく動くことになります。
この図は実際の日本225株価指数のバイナリーオプションの値動きです。このバイナリーは14時26分には80以上で取引されていたのですが、14時35分くらいから日経平均が下落したため、バイナリーオプションの価格も急落しました。このように取引終了に近付く場合に大きく値動きすることがありますので、注意しましょう。
各銘柄の終了時間
敵を知り己を知れば百戦危うからず。ではバイナリーオプションの各銘柄の取引終了時間をここでまとめておきましょう。現在の取扱銘柄は5つの通貨ペアと13の株価指数・株価指数先物となります。
<バイナリーオプションの取引終了時間(夏時間適用時)> 
この表のように各参照資産の市場の終了時間に合わせて、バイナリーオプションの取引終了時間も異なります。ちなみに為替のバイナリーは夏時間は日本時間の午後8時となります。最後の30分間は特に値動きが激しくなる可能性がありますので、この表をPCの脇に置いて取引してください。
今回はバイナリーオプションの価格の考え方―パーセンテージで考える―と取引終了間際の値動きについてお伝えしました。次回は具体的な取引手法についてご紹介していきたいと思います。
※為替のバイナリーの清算は夏時間/冬時間に関係なく、日本時間の午後8時固定に変更となりました。
雑誌「FX攻略.com」 8月号掲載




金融商品取引苦情