水野浩一郎 新投資スタイルのススメ 第1回 | CFD

第1回 バイナリーオプションとは?

水野浩一郎

注目を集める新しい投資スタイル

読者のみなさん、はじめまして。FXOnline Japanの水野浩一郎です。私は機関投資家としてトレーディングを経験したのち、4年前からFXの世界に飛び込んできました。当時もその取引システムの高機能さにびっくりしたのですが、各社絶え間ない努力でさらに進化し続けていますね。実際、FXがここまで個人投資家の間でメジャーになったのは、各社の厳しい競争によって取引コストが低減したことの他、取引システムが進化したことで投資家の皆さんが取引しやすい環境が整ってきたというのも大きな理由だと思います。

このような状況で最近はまた新しい投資スタイルが注目を集めています。CFD(差金決済取引)やバイナリーオプション(BO)です。雑誌等でも注目を集めているのでご存知の方も多いかもしれませんが、実際の取引を始めている方はまだまだ少ないはず。そこで、このコラムではこれら新商品のキモをお伝えできればなと考えています。

「バイナリーオプション」を知ろう

FXOnline Japanでも、3月から新たにCFD及びバイナリーオプション(BO)の取り扱いを開始いたしました。特にバイナリーオプションは日本で初めて取り扱いを開始したこともあり、予想以上にお取引をいただいています。商品設計そのものが分かりやすい上、リスク管理もしやすく、これからますます人気になること間違いなしの当社イチオシ商品です。ということで今回は、はバイナリーオプションの仕組みについて詳しく紹介していきます。

バイナリーオプションのバイナリー(binary)とは「二進数」「二進法」という意味です。すなわち「0」か「1」かということ。デジタルと同じ意味であり、バイナリーオプションはデジタルオプションと呼ばれることもあります。英語版のWikipediaでは「バイナリーオプションはオプションの一種であり、最終的な支払いがある資産の一定量となるか、もしくは全くなしのどちらかとなる」(筆者訳)と説明されています。ちょっと分かりにくいですね。

FXOnline Japanの提供するバイナリーオプションは最終的な価格が「0」または「100」となるように設計されています。具体的な銘柄を見ていきましょう。

チケット画面

こちらがバイナリーオプションの取引画面となります。このバイナリーオプションの銘柄は「日本225種株価指数(当日)8920以上に上昇」というものになります。このバイナリーオプションでは参照資産である日経225株価指数の当日の終値が8920円以上となるかを予想する商品となります。もし8920円以上となれば、バイナリーオプションの最終的な価格(清算価格といいます)は100となり、8920円未満となれば、0となります。

<バイナリーオプションの最終価格は?>
日経平均の終値 バイナリーオプションの最終清算価格
8920円以上 100
8920円未満 0

バイナリーオプションはFXと同様に2wayプライス表示、すなわち売値と買値が表示されています。この例では現在の売値は54.8、買値は61.2と表示されています。もし日経平均が8920円以上と予想する場合、どうすれば利益を上げられるでしょうか?日経平均が8920円以上となると予想することは、バイナリーオプションの最終価格が100になると予想していることになります。100になると予想しているものが現在、61.2で買うことができるので、買うしかありませんね。

日経平均が8920円以上と予想
逆も全く同じです。日経平均が8920円未満で取引を終えると予想した場合は、バイナリーオプションの最終清算価格が0になると予想していることになりますから、現在の売値で売ればいいことになります。

日経平均が8920円未満と予想

さて、バイナリーオプションを売買した結果はどうなるでしょうか。以下の表をご覧ください。

<バイナリーオプションの損益結果>
日経平均の終値予想 バイナリーオプションの取引 実際の日経平均終値
8920円以上 8920円未満
8920円以上 61.2で買う 100で清算
100-61.2=38.8の利益
0で清算
61.2-0=61.2の損失
8920円未満 54.8で売る 100で清算
54.8-100=45.2の損失
0で清算
54.8-0=54.8の利益

実際に日経平均株価が8920円以上となった場合、バイナリーオプションの価格は100で清算されます。買いポジションを持っていた投資家は100と買値の差である38.8が利益となります。売りポジションを持っていた場合、残念ながら100と売値の差である45.2が損失となってしまいます。
日経平均の終値が8920円未満となった場合、売りの投資家が利益を獲得します。売値である54.8が利益となり、買いポジションでは買値の61.2がそのまま損失となります。

ということは、取引を開始した時点で既にどれだけ利益を上げることができるのか、またはどれだけ損するのかというのがあらかじめ分かっていることになります。今までのFX取引ですと、どれだけポジションから損が出るのかが分からないといった不安を抱えていましたが、バイナリーオプションでは利益額、損失額がはっきりしています。(ただし口座通貨と異なる通貨のバイナリーオプションの場合は損益が他通貨となるため、為替リスクがあります。)

ここで例に使った1ロットというのは、1ポイント1,000円相当の取引となります。先程の損益表を実際の金額で表示するとこうなります。

<1ロット取引時の損益>
バイナリーオプションの取引 実際の日経平均終値
8920円以上 8920円未満
61.2で買う 38,800円の利益 61,200円の損失
54.8で売る 45,200円の損失 54,800円の利益

ちなみに最小取引サイズは0.2ロットからとなっています。0.2ロットの場合は損益がすべて5分の1になります。ずいぶん手掛けやすくなりました。だいたい10,000円前後の損益となります。

バイナリーオプションの取引 実際の日経平均終値
8920円以上 8920円未満
61.2で買う 7,760円の利益 12,240円の損失
54.8で売る 9,040円の損失 10,960円の利益

簡単な概要はおわかりいただけたでしょうか。次回、より理解を深め、バイナリーオプションの実践的な取引手法をご説明したいと思います。乞うご期待ください!

雑誌「FX攻略.com」 7月号掲載