毎週月曜日配信!池水雄一のウィークリーレポート|2012年1月

ゴールドディーリング・金取引の第一人者 池水雄一のウィークリーレポート

世界有数の金取引量を誇るスタンダードバンクにおいて、東京支店長を務める池水雄一氏が
毎週月曜日に配信!貴金属取引の最前線で活躍してきた伝説のディーラーがレポートをお届けします。

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2012年1月4日分

Gold & Silver Weekly Report 2012-01-04

金―Gold

  • 始値 1608.00 (12/26)
  • 高値 1614.00 (12/26)
  • 安値 1522.50 (12/29)
  • 終値 1565.00 (12/30)

クリスマス休暇明けの 28日、マーケットに帰ってきた欧米の最初のアクションは売りでした。混迷を深める欧州状況に対する悲観的な見方がまた強調され、ユーロが大きく売り込まれて一時 1.29ぎりぎりまで売り込まれ、これと歩調を合わせる形でゴールドも下げ幅を広げました。クリスマス期間中のアジアで 1600ドルを維持できなかった失望感も手伝い、若干ロング気味にいた投資家も年末を前に売りに動いたものと思われます。 29日にはその動きが小さなパニック状況になり、薄いマーケットの中、 1520ドル台まで大きく下げました。このレベルはほぼ半年ぶりです。しかしここは翌日アジアを中心に一日で買い戻されて一年の終わり 30日の最後のニューヨーク・マーケットは 1565ドルでの引けとなりました。もちろん出来高は少なく参加者も限られていました。ドイツの蔵相が来年の見通しとしてユーロ圏は安定し、ユーロ圏そのものが崩壊することなどあり得ないという楽観的な見方を示したこともユーロの買い戻し、ゴールドの反発の背景にあったようです。


銀―Silver

  • 始値 29.18 (12/26)
  • 高値 29.50 (12/26)
  • 安値 26.17 (12/29)
  • 終値 27.29 (12/30)

シルバーもいつもながらゴールドと同様の動き。 29日につけた安値 26.17から約 1ドル戻して引けました。 26ドルというと 9月の急落時に一瞬つけたレベルです。それ以前、シルバーがここにいたのは昨年の年末年始。ここからゴールデンウイークの 50ドルまでほぼ一本調子の上げが始まったのがまさにこのレベルからでした。 28ドル割れではここまで買えていなかった実需筋のオーダーが多く並んでおり、 9月の一瞬の急落場面では拾えなかった向きも積極的に買ったようです。

CFTC Commitments of Traders Report as of 20th Dec

Comexの投資家 long positionは続落。先週の 564トンから 545トンへ 19トンの減少。 2009年 1月以来のレベルです。ちなみにこの時のゴールドの価格は 910ドルでした。今週の残高時点の価格は 1591ドルでまだ 700ドル近く高いことになります。最大のロング残高であったのは 2009年 10月で 1055トン。そしてこの時の価格は 1061ドルでした。このレベルから、 Comexロングは半減しているのにもかかわらず、価格は 500ドル以上も高いままです。現在のマーケットのゴールドのポジションは先物の一部投資家に集中せずに、 Gold ETFや実需が買う現物、そしてゴールド買いに動いている新興国中央銀行などに分散されていることが推測されます。ほぼ 2年の間のゴールドマーケットの裾野は大きく広がっていると言えるでしょう。


2011年マーケットの回顧

2011年はまさに前代未聞のマーケットでしたね。以下 2011年、ゴールドマーケットでの注目点です。

    「記録」
  • 9月 9日に史上最高値 1921ドルを記録。これが年末なら約 35%の年初来上昇率になったはず。もちろん 1980年以来の記録でした。しかし年末では約 11%の上昇に終わりました。ちなみに年間最大の上昇率を記録したのは 2007年の 31%。その次は一昨年 2010年の 29.5%。こう考えると 35%上昇というのはそれほど異常なことではなかった かもしれません。
  • G7(先進国)すべての通貨で 9月に過去最高値を記録。
  • 12月14日に200日移動平均線を下回る。 2009年1月以来、ずっとこの線を上回ってきた。これをトレンドの転換と見る投資家も多い。
  • リースレート(ゴールドの金利)がマイナス金利となり、 11月末には史上最低レベルに。ドル資金調達のために欧州の中央銀行を中心にゴールドの貸し出しを活発化?
  • 9月 26日、史上最大の一日での下落( 130ドル)を記録。
  • Gold ETFの残高が 2400トン近くと過去最高の残高に。
  • Q1に Gold ETFを売ったこと。
  • Gold ETF最大の所有者であるポールソンファンドが Q3にその 36%を売ったこと。
  • Q1にすべてを売り、 Q3に 26%買い戻したこと。
  • イートンファンドが Q3に Gold ETFをすべてを売ったこと。
  • Q3に中央銀行が買ったゴールドは 40年来の記録。発表しているところで目立ったのは韓国とメキシコ。韓国は 25トン、メキシコは 3月に 70トン以上購入。これはインドが 2009年に IMFから 200トンを買った以来の一時での購入量。」合計 93トンの持ち高に。
  • 53トン、ロシアが 59トン購入。
  • その他、ボリビア、カザフスタン、コロンビア、タジキスタン、トルコがゴールドを購入。
  • 中国は中央銀行のゴールドの統計は公式に発表しないが、香港のゴールド輸入量は過去にないほどの量に。
  • インドの需要はインドルピーの動きの影響が大きく、 2011年のインドルピー安は、インドの需要に大きなブレーキをかけた。
  • ベネズエラが英国及びスイスに保持した自国のゴールドを輸入。
  • 5月に Comex史上二位の一日当たりの出来高( 330,000ロット)を記録。ちなみに最高記録は 2009年 12月 4日。しかし 2011年の特徴は建玉に対する出来高の割合が急増したこと。建玉は減少傾向にあるのに出来高が増えるつまり日計り商い( day trade)が増えている。 8月にはその割合が 93%になった日も。
  • 9月 26日 CMEがゴールドの証拠金を 11475ドルまで上げる。(史上最高値)これにより一日の史上最大の下げ 130ドルを記録。
    「2011年の商品のパフォーマンス」
  • ゴールドは 10.3%上昇、シルバーは -10%、パラジウムは -18.4%、プラチナは -21.1%。

Bruce今週の一言

皆さん、よい年末年始でしたか?僕はまあ基本的に走ってました。 (笑)12月は 730km走り、年間の走行距離も 8100kmを越えて終わりました。スイムも 12月は 30kmでした。たくさん走ってたくさん泳ぎました。

TBRC井の頭支部のみんなと井の頭公園で初日の出ラン。そして深大寺まで走って初詣&焼き草餅。夕方から小淵沢。二日は朝、富士見高原極寒ラン、そして箱根駅伝テレビ観戦でした。感動で鳥肌たちっぱなし。柏原すごい!

よい一週間を!
Bruce池水 2012-01-02記

ゴールドディーリングのすべて2(週刊) : http://www.ovalnext.co.jp/ikemizu
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